今回の施工例は、玄関からローカ、LDや寝室に至るまで全てカーペット敷きの仕様になっています。近年のマンションの床材はフローリング張りが当たり前ですが、少し前の時代はカーペット敷きのマンションも多数御座いました。築年は1998年と決して古いマンションではありません。今回は部屋全体のカーペットをフローリングに張り替えた施工例を紹介いたします。
千葉県 市原市 ウッドパークちはら台
物件概要
所在地:千葉県 市原市 ちはら台西4
交通:京成千原線「ちはら台」駅 徒歩3分
ウッドパークちはら台は、1998年竣工。
ホワイトを基調とした吹付けの外観の明るい佇まいで、赤い瓦のルーフトップが素敵なアクセントを添えています。
分譲時の間取りは3LDK~4LDK、専有面積帯は70.01㎡~85.76㎡のファミリータイプ。
1階住戸にはテラスの先に専用庭を設け、両面にバルコニーを設置し、家の顔となる玄関には戸建て感覚のポーチを設け、プライベート感のある空間を演出しています。
自転車で行ける距離にスーパー、ホームセンター、銀行、コンビニなど生活必需品はほとんど揃い利便性も高い人気のマンションです。
千葉県 市原市 ウッドパークちはら台 作業の内容
健康への影響や中古感を払拭すべく
以前主流のカーペット敷きのマンション、大変人気でしたが、毎日の生活ともなると、汚れやダニや埃などネガティブなイメージが強いようです。中古物件市場では敬遠されがちと耳にします。実際、今回のお客様も地域の環境の良さが気に入りこちらの物件を購入しましたが、カーペットの使用感や小さなお子様がいるので健康被害のことを考え、全部屋フローリングにリフォームすることにしました。
カーペット・敷物・グリーパーの撤去
まずカーペットを剥がします。
カーペットは、外周に施されているグリッパーによってグリップされています。カーペットの下には吸音・断熱・防音用として、アンダーレイと言うクッション材が敷いてあり、それら全てを撤去いたします。
アンダーレイにハイクッションが使用されていました。一般の物よりグレードが高く、吸音・断熱・防音性能が優れています。恐らく当時のデベロッパーが、「ファミリー向けタイプの仕様」としてこだわった部分ではないかと思いました。
工事の際に管理組合に許可をもらう訳ですが、許可の条件が厳しかった事がここにつながります。規定のフローリングの遮音等級が普段のものより性能が高い「LL-40」になってたり、直下の住人の承諾が必須条件とか、普段より厳しいものがありました。
下地調整
巾木やグリッパーも含めて全てを撤去します。その後床下地面に付着した、アンダーレイの接着剤の固まりなどケレン掛を行い、表面を調整いたします。最後に砂ほこりなど吸塵、フローリングは専用接着剤で接着しますので異物が混入しないよう気をつけます。
遮音等級「LL40」の感触
L値は数字が小さいほど、防音性能が高いことを示しています。
現在、遮音フローリングの等級は大きく分けて「LL-45」と「LL-40」があります。
日本建築学会では、「LL-45」は建築学会が推奨する好ましい性能水準、「LL-40」は特に高い性能が要求された場合の性能水準と説明されています。
今回「LL-40」が規定されていましたのでEIDAIのエクセレント40を使用しました。普段使用している「LL-45」との違いは明確にわかり、歩行するとふわふわ感が足に伝わります。
申請期間・管理規約にご注意を
今回ご注文の工事は、クロスの貼り替え、襖紙の貼り替え、畳表の張替え、ハウスクリーニングです。
リフォーム申請から許可が降りるまでまで約10日、工事期間は2週間を頂き行いました。
規約は各管理組合や管理会社により全く異なります。
- 申請の必要の有無(作業内容による場合が多い)
- 申請準備期間の日数7〜24日間(目安)
- 申請方法(近隣への工事挨拶や許可印の有無等)
※床材のリフォームのように規約の基準値が設けられているリフォームの場合は、製品の仕様も異なります。先立って調べて気に入ったデザインや色柄を選べないケースも多々有ります。
事前に売主さん・仲介業者・管理組合へリフォームの希望内容を伝えておき、必要な準備・日数・規約の基準値を把握しておくのがポイントです。
ご相談いただければ、お客様の代わりに事前調査致します。
リフォーム工事をご検討の方はお気軽にお声掛けてください。